イタリア在住者の「ちょっとコロナについて思うこと」
1万5786人が亡くなられた東北大震災。
2011年のことです。もう10年が過ぎようとしています。
今の未曾有の災害。コロナウイルス。
3月25日現在、1万7739人が亡くなっている。累計39万人の感染者、致死率4.5%(日経新聞より)
そして、私が今住むイタリアでは6820人が亡くなった。
無料ブログ、久しぶりの更新です。本ブログではしない、プライベートに近い話をします。
私の職場では仕事中に感染が怖く泣き出して、有給を使用して帰宅する人もいました。当たり前です。キャリアになって家にいる親に移したらどうするのでしょう。
今日の記事はイタリアで働いている日本人がコロナの惨状を見て思うこと。
コロナの病気としての怖さは何か?
コロナの病気としての怖さは3つあります。
- 若年層が症状に気づかないままキャリアになり70過ぎに感染させ重篤にさせること
- 致死率4.5%。(インフルエンザは0.3%程度)
- コロナにより亡くなられた方の葬儀を行うことは難しいこと
自分がキャリアになって親族に移し、その人が死んでしまったら・・想像しただけでゾッとします。
コロナに対して個人的に悲しいこと3つ。
私にとって悲しいことが3つあります。
日本人、世間体気にしすぎ。
1つ目は日本人が世間体を気にしすぎて、命を大切にしないこと。
多分、あなたもどこかにその気持ちあるのでは?コロナにかかったら「死ぬ恐怖」より。「会社や周りに迷惑かける・・」という気持ち。
この気持ちひどくなると、バレないようにするために病院に行かず自分で治そう。になります。
60過ぎの母がラインで私に言いました。「コロナなったら意地はらんと病院行こうと思ってんねんww」
誰に?何を?何のために意地はるん???
命がなければ、はる意地もない。
ねえ、お願い。今このブログを読んでる人。私の言いたいことわかってください。コロナっぽいと感じたら悩まず病院行って。
日本人、経済気にしすぎ。
2つ目はこんな時まで中小企業が潰れるとか、株価がどうとか、リーマンショックがどうとか気にしすぎ。
日本ではホリエモン祭りが「自粛を拒否して」開催されたことが話題になっていますね。自粛も何も、集まったらあかんねやって。
欧米は今、外出に対して自粛要請やなくて法律で禁止(罰金20万円)の世界。日本が歴史的に国家総動員法(1938年)の反省から緊急事態時の法案が通りにくいのも踏まえ、国民は行動しなければいけない。(自由には常に責任が付きまとうものだから。)
東北大震災の時みたいにCMまで規制すべきとは思いません。不必要な自粛は確かにあります。ただ、今求められていることは感染する機会を減らすこと。
わかる? 感染する機会を増やすことは自粛しろや。
株価やってあなたの金融資産の減りなんて所詮10万円減ぐらいの話でしょ?日本人なんてほとんど投資していないんやから。日経平均株価よりも人の命まずは気にしてください。
ほんまに。ほんまにお願いやから。
日本人、コロナ問題との心の距離遠すぎ。
ヨーロッパだけで1万人以上がすでになくなりました。
(本来はさらに感染者、死者がいるのではないかという問題は差し置いて) 日本は確かに、累計感染者1000人強、死者42人。
これに対して、あまり危機感を抱けない気持ちはわかります。
なぜオリンピックをやめなければいけないのか?
対岸の火事どころか、世界の裏側の小火の感覚、わかりますよ?
でも・・・。
最後に
イタリアで感染する理由はハグをするからだとか、マスクのつけ方を知らないからだとか、そういう報道が日本でされていること知ってます。Twitterでもたまに見ますし。
私は短い期間ですが、言語も喋れないとこから、意味のわからない言葉を畳み掛けられるように話しかけられ、心の扉をこじ開けられ、コミュニティーに引っ張り出され、多くの人と出会い、私が辛い時に仕事で助けられ、いつも笑顔にさせてもらいながら、(腹たつことはその倍ありましたが、)総合すると幸せにこの地で生きてきました。
ねえ、あなた。本当に。本当に、あなたが同じ立場でも同じ発言できるんですか?
約10年前、東北大震災の時に津波の映像をみて、世界中の人たちはこういいました。
「Pray for Japan」
「日本のために祈る」
では、もじゃひつじでした。